INTERVIEW

『In a Breath』日本盤がリリースされるこのタイミングで、バンドの創立者であり、ボーカルのJeremyに語ってもらった。

2014年12月3日 |


今回は日本で初めてのインタビューだと思うので簡単にNEW EMPIREの歴史をご紹介いただけますか?

まず何よりも、こうして日本のみんなと繋がれたことを本当に嬉しく思っているよ。本当に夢のようだし、いつか日本という美しい国を訪れられることを楽しみにしているんだ。NEW EMPIREは2006年にシドニーのビーチで俺とKaleがジャムしたのを切っ掛けにできたバンドだよ。俺たちは同級生だったんだ。それからKaleの従兄弟にあたるSamと友だちだったPeteを誘った。それからの半年間はとにかくことがトントン拍子で進んだからみんなでこのバンドに人生を賭けることにしたのさ。2006年から俺たちは3枚のアルバムをリリースして、アメリカ、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリアでツアーしたよ。そして3年前に新たなギタリストとしてKyleが、1年半前にベーシストとしてNateが加わった。俺たちは家族みたいなものだよ。

日本盤『In A Breath』のリリースおめでとうございます。率直な感想をお聞かせください。

日本という素晴らしい国で素晴らしい人たちと俺たちの音楽を共有できて本当に光栄に思うよ。こんな素晴らしいことが俺たちの人生に起きるとは思っても見なかったからね。俺はずっと東京や日本らしいカントリーサイドにいつか行ってみたいとずっと思って育ってきたんだけど、その夢が叶う可能性も出てきたから最高さ。日本のみんなが俺たちの音楽を楽しんでくれることを心から願うよ。オーストラリア風に言えば、『We’re stoked 』(とても楽しみにしているよ!)って言葉がぴったりさ(笑)。

このアルバム名はどういう意味があるのですか。またコンセプトなどあれば教えてください。

『In a Breath』は失意、希望、試練、喜び、美しい炎、そして素晴らしい愛といったテーマを行き来するアルバムなんだ。俺たちが実際に経験してきた経験から編まれた物語の短編集とも言えるかな。天国にいるような喜びから、最も近い人を失った悲しみまで幅広い感情が詰まっている。その中で『In a Breath』という曲は苦しみと試練の中でも希望の光が差し込む内容で、このアルバムを集約し、タイトルに相応しい曲になっているんだよね。

個人的にこのアルバムが持っている素晴らしい雰囲気と美しいメロディーが大好きなのです。まるで静かな波や森の木漏れ日のような美しい景色が目の裏に浮かぶような音楽ですね。皆さんはどのようなものに影響を受けて音楽を作られているのでしょうか。

ありがとう!おれは人生の中で、たくさんのものに影響を受けているけど、主にはこんな感じだよ。
『人間関係』
俺は純粋な人間関係を大事にして生きている。だから当然いろんな過去の経験から歌詞ができるんだ。時にはロマンチックな視点、時には壁を越えて他人の視点からといった感じでね。
『シドニーの海岸』
俺たちはみんなビーチで育ったんだ。そしてそれが俺たちの大きなバックボーンになっている。Cronullaという場所は俺たちが一番リラックスできて、考え事や悩みが晴れる場所なんだ。
『音楽』
切磋琢磨という言葉があるように、アーティストは常にアーティストから影響されるよね。いろんなジャンルのバンドと一緒にライブをする機会があるんだけど、俺たちの音楽はそういう共演の場で閃いたアイディアからできた曲もあるんだ。
『映画と本』
ポップコーンを抱き抱えて映画館に映画を観に行ってインスピレーションを受けるっていうのも大好きだよ。時折、映画は俺を違う場所に連れて行ってくれたり、それまでと違う考え方をするようになったりするからね。
『カフェ』
今も俺はカフェでこのインタビューの返事を書いている。友人たちの和気藹々とした雰囲気と香しいコーヒーの香りの中でね。俺たちはみんなカフェが大好きで旅先でもいいコーヒーショップを見つけてゆっくりするのが好きなんだ。特に歌詞を書くにはカフェは最高な場所さ。
『信条』
日々の神との歩みは常に、愛し方のプロセスと感謝の気持ちとインスピレーションを与えてくれる。

Good Charlotte、Relient K、Owl City、Switchfootといった大御所と共演されているようですが、一緒に回って一番楽しかったバンドは?

俺たちは素晴らしい人でありアーティストと一緒にライブするのが大好きなんだ。特にお気に入りのバンドとツアーをしたい、というよりも色んな違うバンドと違う理由で一緒にツアーをしてきた。Switchfootはその中でも特に素晴らしい人間性を持ったとっても純粋な人たちだったよ。Good Charlotteとはライブで一緒に飛び跳ねたり一緒に歌ったりして生涯忘れられない良い思い出になっているしね。

アメリカでは超名門レーベル「Tooth And Nail」に所属されているのですね。どのようにして契約されたのですか。また彼らはクリスチャン・レーベルでクリスチャンのバンドとしか契約しないと聞いたことがあるのですが、皆さんはクリスチャンなのでしょうか。

俺たちはずっとTooth and Nail のファンだったし、影響を受けたし、Copeland、Anberlin、そしてUnderoathといった俺たちが聴いて育ったバンドがたくさんいるレーベルだよ。去年俺たちのアルバム『In a Breath』で俺たちのことにすごく興味を持ってくれて、今に至るんだ。とても喜ばしいことだよ。レーベルのみんなとも数ヶ月前にシアトルのメキシコ料理屋で食事をしたけど、みんなとてもプロフェッショナルな人たちだったよ。それから、俺たちみんなクリスチャンだよ。

歌詞の内容を教えていただけないでしょうか。我々日本人にとって英語の歌詞を訳しても本当に意図することが伝わりにくいもので。

「Relight The Fire」の内容に触れさせてもらうね。いつか俺たちはみんな光を失う時がある。この曲は俺が生きる希望を失って神に泣きついている時にできた曲なんだ。欠陥、喜び、失敗や夢の中でいつかなにか素晴らしいことがと起きると信じてた。自分たちに正直でいることが本当の自由を経験する第一歩だと思うんだ。「Fallen Soldiers」は倒される度に俺たちは強くなるという歌だよ。試練はいろんな形で俺たちを打ちのめしてくるけど、また必ず立ち上がるという選択肢がある。立ち上がる為には理由がいるんだ。俺たちの鎧は戦いを経てどんどん強くなる。そしてそのプロセスの中で個人の人格が形成されていく。この曲は敵と向かい合う忍耐力と強さについて歌っているのさ。その敵が自分自身の声だったとしてもね。俺たちは一日に16000語の単語を発していると言われているんだけど、もっとその言葉を信じれるようになりたい。「Say It Like You Mean It」は自分の家を探すという歌さ。薄っぺらい徒党や、自己満足にうんざりして、決意、冒険、そして賢明さを強く望むようになったんだ。俺たちはクラシックでノスタルジックな雰囲気を作るのに707のドラムや、ビンテージのシンセを使うのが大好き。

「One Heart/Million Voices」(『In a Breath』未収録曲)は2012年のオーストラリアオリンピックの番組で公式応援曲として使われたと聞きましたが、どういった経緯でその話は決まったのですか。

電話で俺たちの「One Heart/Million Voices」という曲が2012年のオーストラリアオリンピックで使われると知らされた時には本当にびっくりしたいよ。自分たちの国を誇らしく思えたし、この地球で一番規模の大きいイベントに携われたことも本当光栄だったよ。どうやらテレビ局の重役さんたちがオーストラリアの魂を感じる曲を探していて、俺たちのこの曲がそのコンセプトにバッチリはまったみたい。

日本には興味ありますか。もしあるなら一緒にライブしてみたい日本のバンドとかいたりしますか。

もちろん!高校生のころに日本から交換留学生が来ていたけど、みんなとても思慮深く、創造的でフレンドリーだったんだ。俺たちのファンなんて飛行機で俺たちのライブを観る為に東京からシドニーまで来てくれたこともあるんだ。俺たちがバンドをしてきて一番嬉しかったことだよ。日本の素晴らしい文化と歴史も大好き。侍の精神や、美しい庭、そして忘れちゃいけないのが寿司!本当に大好きなんだ。シドニーでも毎週絶対に食べているよ。本場の寿司を食べれる日が来ればいいな。日本にはたくさん素晴らしいミュージシャンがいるのは知ってるから、一緒にライブできる日が来るのを楽しみにしているよ。俺たちを日本という国に招き入れてくれて本当にありがとう。